具体的活用例:その2

アストロ・カート・グラフィとのコンビネーションの重要性:Kさんの場合

スピリチュアル関係のトラベルジャーナリストのKさんは、仕事で沖縄、フィリピン・マニラへ取材に行くことになりました。沖縄、マニラ方面は、Kさんにとって『パワーアングル・ワールド』で「取材、出版」などに良いとされるマーキュリーが通っています。そのことを知ったKさんは、この取材がうまく行くことを期待し、旅立ちました。

最初に訪れた沖縄では、神懸かりのような霊能者と知り合いになり、Kさんは、ジャーナリストとしての好奇心と野心に燃え、さすがマーキュリーのパワーだ、と感じました。が、取材を進めるうちに、その霊能者は、公に名前が出るのを望んでいないばかりか、取材内容を記事に出来ないという局面にも出くわし、スクープを書きたいKさんの心は葛藤します。友好的であった現地の人々とも、そのことをきっかけによそよそしくなり、結果、Kさんはこのままでは自分自身にも何らかの危険が降り掛かるとの不安から、取材を断念することにしました。そして彼は、孤独感の中、沖縄を旅立ちました。

次の取材地、フィリピン・マニラでは、沖縄での反省をもとに、慎重に取材を進めようとしました。ところが、最初に乗ったタクシー運転手との世間話の中で、偶然、取材対象のネタを仕入れることができ、その後は、出会う人が人を呼び、とんとん拍子でさまざまな仕事が進みました。さらにKさんは、この場所で過ごした数日間の中で、取材したことをその日のうちに原稿として書き上げるという、充実した日々を送ることができました。

帰国後、Kさんは今回の旅を振り返り、沖縄とマニラでは、確かにマーキュリーの暗示するように取材そのものは充実していたものの、そこで経験したことがらは、大きく違ったものになったことを実感しました。そして彼は自分の『アストロカートグラフィ』を見て、その理由に納得しました。

『アストロカートグラフィ』では、ちょうど沖縄に、プルートのアセンダントが、そしてマニラには、マーキュリーのミッドヘブンが通っていました。

『アストロカートグラフィ』の解説書には、プルートのアセンダントは、「自分自身を隠したり、秘密を持ったり、他の人から切り離された人生を歩む」とあります。さらに「他の人達はあなたのことを危険人物である、と直感的に判断します」との記述に、沖縄で取材を突然中断しなければならなくなった理由もわかった気がしました。

対して、マーキュリーのミッドヘブンは「旅行、文筆業に最高であり、コミュニケーションから得られるものも大きい」場所であることを知りました。取材だけでなく、執筆作業もはかどったマニラでの経験や、取材先が人づてにスムーズに見つかっていったことなどは、惑星が象徴しているものと合致していました。

この体験以降Kさんは、取材旅行にでる際には、必ず『アストロカートグラフィ』と『パワーアングル』を組み合わせ、惑星の影響を事前にチェックし、困難なことが予想される場合は、その対応策などを考えておくようになりました。

類似事例 パワーアングルでジュピターの方向に行った場合

あなたが『パワーアングル』を参考にして、「幸運、成功」を示すジュピターの方角に旅行に行ったとします。しかし、その場所が『アストロカートグラフィ』において、ヴィーナス・ラインの場所と、サターン・ラインの場所では、それぞれの場所で体験することがらが、天と地ほど違ってくることが暗示されています。「愛情、美、調和」などを象徴するヴィーナス・ラインのところでは、ジュピターの意味する「幸運、成功」が、楽しさや豊かさの中で現れます。

一方、「孤独、重労働、抑制」などを象徴するサターン・ラインでは、ジュピターの「幸運、成功」は、忍耐や勤勉の中で現れます。つまり、たとえ成功や幸運がつかめるとしても、それには長い時間がかかったり、辛い努力や忍耐が強いられることを暗示しています。

このようにいくら『パワーアングル』で示された幸運な方角であったとしても、旅の目的地に否定的な惑星ラインが『アストロカートグラフィ』に通っている場合は、そこでの体験は大きく異なってきます。このように『アストロカートグラフィ』と『パワーアングル』は常に併用し、より詳しい情報を得ることが大切です。