具体的活用例:その3

「最高の場所」へ行くタイミング(サイクロカートグラフィの重要性:Nさんの場合)

アートディレクターのNさんは、ビジネス拡張のために、近年話題のアジア方面の市場を開拓することにしました。いくつかの候補地の中で、場所の選択には、『パワーアングル』と『アストロカートグラフィ』を参考にすることにしました。
Nさんの『パワーアングル・ワールド』のヴィーナス・ラインは台湾の上を通り、『アストロカートグラフィ』には、ヴィーナスのミッドヘブンが通っており、そこがゼニスポイント(注)となっていました。(図1参照)

「ヴィーナス・ラインの方角に、ヴィーナスのミッドヘブン、ゼニスポイント」
 これはNさんにとって台湾は、ヴィーナスの暗示する「芸術的な成功、人生の喜び」などのパワーが100%発揮される「最高の場所」ということになります。
 さて、最高の場所を見いだしたNさんは、さっそく台湾に旅行の計画を立てました。
 次にNさんが取り出したのは『アストロカートグラフィ』に、「タイミング」、つまり、時の概念を加えた、『サイクロカートグラフィ』と呼ばれるマップです。

 Nさんの『サイクロカートグラフィ』(図2)は、現時点(2006年5月)のものです。これを見ると現時点では台湾の上には、サイクロの惑星ラインは通っていません。しかし周辺のラインを確認すると、台湾の少し左側にサンとプルートのラインなどがあることが分かります。一年間にサンは東に約1度、プルートは約2度動くため、数年後には台湾の上を通過します。すると、惑星ラインが通過している間の約3~4年は、それらの惑星の影響を大きく受けることが暗示されるため、Nさんにとって最高の場所であるはずの台湾は、その時期にはプルートの影響も受ける場所となります。このように惑星ラインの動き、周期を表すのが『サイクロカートグラフィ』です。

そこでNさんは、2011年のサイクロカートグラフィを取り寄せました。<図3> 台湾周辺には、プルートに加えてサターン、ウラナスもアプローチしています。2006年のサイクロでは、サターンは影響外でしたが、この惑星は1年間で約12度も動くため、あっという間に追いつてしまったのでしょう。サンが近くにいてよい影響を与えるものの、プルートやサターンが一緒に来ているときは、「暗く、悲しく、死や成長の停止」などを暗示しており、注意が必要な場所、できれば避ける場所とされています。また、時としてプラスに働く場合は、「長きにわたる労苦の末の成功や、権力への尊敬の念を持つ場所」となります。

結果、Nさんは、「最高の場所」の恩恵を生かすため、まずは、今年からさっそく台湾に向かうことにし、6年後の2011年には、プルートやサタンのプラス面を活用できるような計画を立てて行動することにしました。また2011年頃からの数年間は、台湾での成果をバネに、別のパワーゾーンでのビジネス展開を、と具体的なプランを立てました。